最近よく聞くオウンドメディアの意味とは

ホームページの運用に携わっている経営者の方、企業広報担当の方、最近、オウンドメディアという言葉をよく耳にする人は少なくないはずです。

S&Eパートナーズは、いち早くオウンドメディアマーケティングに目をつけ、自社で運営しSEO対策にも集客にも活用しており、お客様へもオススメしています。

昨今オウンドメディア運営を提案するホームページ制作会社や広告代理店が急増し、巷ではそこら中にオウンドメディアが繁閑している状態です。

と言いたいところですが実際のところはそうでもないんですけどね…

ではオウンドメディアは一体どういうものか、そして オウンドメディアマーケティングの運用方法をダラダラと書いていきます。

オウンドメディアってなぁに?

オウンド(Owned)+メディア(media)でオウンドメディア、自社(自分)が運用するメディアを意味ということで、ホームページの他にも、ブログ、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなども含まれます。

大きく見ると『ブログとSNSやんっ』とツッコミがはいりそうですが、その通りなのですからツッコんでください。

ただし、『集客を目的とするオウンドメディア』といった観点では、企業や団体が運営するブログやウェブマガジンを指し、弊社でもこの『集客を目的とするオウンドメディア』をオウンドメディアと呼んでいます。

同業他社さんでもそのように指す会社が多く、業界全体でも企業が運営するウェブマガジンというものをを指すことが多いです。

よくあるブログで『昨日会社の帰りにディナーに行ってきました(`・ω・´)』といった記事の並ぶメディアは『スタッフブログ』と言った方がわかりやすいですし、例えば『ホームページを作りたいっ』と思った潜在的顧客層が『ホームページ制作 会社の帰り』なんてぶっ飛んだ検索することはないはず、いやあるかもしれませんが。

オウンドメディア事例

文章で書いてみると中々難しい内容になりますので実際に成功されていると思われるオウンドメディア事例を探してまみました。

ニキペディア

ニキペディアは、ニキビに悩む全ての方のためのニキビケア応援サイトです。ニキビは老若男女問わず、肌悩みの代表で、実に日本人の90%以上が経験したことのある身近な皮膚の病気です。

ライフネットジャーナルオンライン

ライフネット生命がお届けするウェブメディアです。いまが旬なプロフェッショナルの方へのインタビューから、ライフネット生命のスタッフの日々の活動まで、さまざまな角度から人生と仕事とお金について考えます。

タウンワークマガジン

タウンワークマガジンは、アルバイトや転職に関心のある人のためのニュース・コラムや仕事探しのノウハウを配信中。タウンワークはあなたのアルバイト・バイト・社員・パート・派遣の仕事/求人を探しを応援しています。

SUMAU

住まいと暮らしをデザインするモリモトの情報サイト SUMAU(住まう)

いかがでしょうか、なにか気になるものがあってインターネットで検索してみた際に見たことのあるサイトはありませんか?

それではなぜ最近になって企業がこぞってオウンドメディアを運用するかをメリットとデメリットから紐解いていきましょう。

安易に流行でオウンドメディアに手を出す前にメリットとデメリットの紹介

上記でオウンドメディアの意味をさらっと書いてみましたが、まずデメリットを上げるとすると実際にオウンドメディアを運用するに当たって一般的にオウンドメディアは、メディアとして育てるのにかなりの時間を要します。

弊社もSEO対策やホームページ制作のノウハウをオウンドメディアとして発信し続けており、500本を超えるコンテンツを配信しており、そのサイトを使って画像を作ってみましたのでご覧下さい。

例えば『今日からオウンドメディア開始します』という会社の方針が打ち出され、一つ目の記事が公開されました。

記事の充実していないオウンドメディア

記事の充実していないオウンドメディア

公開されている記事は1記事です。
(参考までに弊社HPの記事の1つしかないカテゴリーを絞り込んだ結果です)

一般のインターネットユーザーが何かの間違えで1記事のみ投稿されているサイトを発見したことを想像してみてください。

『なるほど…ためになる…もっと掘り下げよう』

『1記事かい』と呟いた後、そっと戻るボタンを押してしまうことでしょう。

記事の充実したオウンドメディア

記事の充実したオウンドメディア

しかしメリットとして、これが100記事、1000記事と継続することによりサイト内のコンテンツを充実させることができ、そして様々な用語・単語がホームページ内に蓄積されることによりより多くの言葉が検索エンジンに引っかかることによってユーザーを呼び込み、そしてそのサイトにズラッと並んだ記事の中から自分の興味のある記事をサイト内で探す。

この時点でユーザーに対して親切なサイトだなと思ってもらうことができたなら企業のイメージは大幅にアップします。

そしてこのオウンドメディアは自社のコンテンツとして永続して利用できるのが最大の特徴で、媒体広告やリスティングなどペイドメディアと呼ばれるものは、その露出度の高さから即効性はありますが、コスト面や消費者へのアプローチ不足というデメリットもあります。

メリットを理解した上でのオウンドメディア運用

 広告のコストダウンと財産化

今までは目に見えて効果と即効性の高いリスティング中心に広告展開することが当たり前の時代でしたがここ何年かはリスティング運用のお手伝いをしている弊社にとっても頭の痛い内容ですが、昨今のインターネットユーザーの広告慣れです。

もう見慣れた広告、当たり前の場所に配置という広告は無視するわけではなく、目に入らなくなってきているインターネットユーザーが増加してきましたが、これはクリック率の低下につながり目に見える形での時代の変化を目の当たりにしてきました。

かといってゼロになることは今後何十年経ってもありえませんので、弊社は費用対効果を測定しながらサポートしております。

一方コスト面で見ると、自然検索と広告のクリック率の違いを比べているデータを見ると一目瞭然ですが、広告の5から6倍もクリックされているにも関わらず、かかる費用はお金はリスティングの1/10~1/12にとなり、費用対効果は自然検索の方が抜群に言いという結果が生まれています。

現在の広告手法は、高コストのリスティングは広告予算は抑えて、自然検索からのアクセスを増やすための施策としてオウンドメディアを利用した自社媒体の運用が主流となってきました。

なによりリスティング広告のように表示させるためにコストがかかり、その後なにも残らないというものと違い、オウンドメディアはサイト運営をしている限り一生会社の財産として残るという強みがあります。

検索エンジン対策の時代の変化に対応

ここ何年か前までは、検索エンジン対策(SEO)といえば、SEO対策が専門のSEO業者と呼ばれる会社に頼んで、自社サイトへのリンクを増やしてもらうという、被リンク獲得サービスというものが主流でした。

ここ何年かでGoogleがこのSEO対策の手法に嫌気がさし、検索エンジンのアルゴリズム(上位表示・優先順位の仕組み)を変えてしまいましたが、それは遅かれ早から分かっていたことで、内容の薄いホームページがガンガン上位表示されることによりユーザー目線に立った検索エンジンではなくなるからです。

このサービスはコンテンツ重視型と言われる現在でも未だにサービスとしておこなっている会社もあり、人工リンク、リンクファームとも言われます。

特に2010-2011年以降に、Googleは、「ペンギンパンダアップデート」、「ハミングバードパンダアップデート」、「パンダアップデート」と呼ばれる多くの検索アルゴリズム変更に伴う検索エンジンのアップデートを行い、現在は、内容のある質の高いコンテンツが日々確実に上位に表示されるようになってきました。

ということで検索エンジン対策するにあたって質の高いコンテンツをたくさん持つということはSEO対策をするにあたっても必要不可欠な当たり前の時代となってきました。

コンテンツSEOによる検索エンジン対策

スマホからの検索流入が爆発的に増えるに伴って、スマホメインでネットサーフィンをするインターネットユーザーの中には広告を強引に非表示にするといった広告主、インターネットメディア媒体には死活問題となるようなアプリも存在し、上記のように広告が表示されたとしても、従来の広告手法では、消費者が広告を無視したり、広告を見ても反応しなかったりするために効果をうまく出せずといった時代になり、以前はクリック率が二桁の広告は珍しくなかったというものが、現在一桁は当たり前、0.9%を1%に上げるというご依頼まで。

そこにさらに広告を表示させないアプリがさらに普及したり、パソコンやスマートホンの基本機能として備わってしまう可能性なんて考えると、検索ユーザーがしっかりクリックしてくれる上位表示されたコンテンツというものが必要になってきます。

思わぬSNSの大拡散

現在、日本ではインスタグラム、ツイッターを中心に、まだまだFacebookなどのSNSが広く使われるようになりました。

質の高い記事は、ユーザーが自らFacebookやTwitterなどでシェアをするのが一般的となり、広告表示が検索エンジンや媒体から、SNSでの拡散でも記事が拡散される時代へシフトしつつ、なによりそこにはコストがまったくかからないという大きな強みもあります。

オウンドメディアの拡散事例はこちらにグーグルアクセス解析のスクリーンショットがあります。

気づくとネット上でのブランディング完了

オウンドメディアに自社のサービスに関連する専門性の高い記事を作り続けることで、インターネットユーザーにお気に入り登録やSNS等を使用したフィード登録(更新情報を定期的に受け取ること)してもらうことによるサイトへの再訪問が生まれます。

その専門的な内容のコンテンツによってユーザーは『親切な会社』『すごくきめ細やかなサービスをする会社』という心情が生まれ、会社として信用してもらえるように。

オウンドメディについてのまとめ

オウンドメディアについて少し詳しく書いてみましたがいかがでしょうか。

オウンドメディアは今までの常識とされていた王道の広告手法と違い、「ご予算」や「会社としての知名度」がなくても気軽に始めることができ、ノーリスクで運用できる手軽な広告運用です。

しかし、手軽にスタートでき、効果が目に見えるまで時間がかかることから断念する企業が多いのも事実です。

もしこの記事を読んでオウンドメディアに少しでもご興味・ご感心をお持ちのようであれば、一度はじめてみてはいかがでしょうか。

関連記事

  1. オウンドメディアでブランディング。オウンドメディアを運営する目的は何?…

  2. オウンドメディアの運用で獲得できる潜在顧客層とは?

  3. うまくいかないオウンドメディアにはワケがある!成功事例を元に確認すべき…

  4. オウンドメディアはどれくらいで成果が出る?運用開始から1年の推移を公開…

  5. 記事作成するライター

    ライティングが苦手…オウンドメディアで記事を書かなければならないときの…